腰が痛いとき今すぐ痛みを緩和する16の対処方法

腰痛で悩む方のために、腰痛を和らげたり予防する「対処法」や、腰痛で考えられる原因や原因の特定方法についてまとめたので、ご紹介したいと思います。

最終的な判断は専門家に任せることを推奨しますが、「専門家のところへ行くまでもないが、知識やちょっとした対象方法が知りたい」といった場合は、この記事をご参考にされてみてはいかがでしょうか。

1、すぐできる腰痛対処法

1ー1、マッサージ

腰のマッサージをすることで、腰の周囲の筋肉「腰方形筋」をほぐす事が出来ます。ほぐすことで、血行やリンパの流れが改善され、コリがなくなり、腰回りが柔軟になって、ラクに なります。

1ー2、ツボ押し

ツボを押すことで腰痛は緩和されます。東洋医学では内臓や器官を結んでいる道を経路と言い、経路上には「ツボ(経穴)」があります。人には、ツボが約361箇所あります。

経路には気、血、水が流れていており、それらがスムーズに流れることで健康を維持しています。経路の流れが滞ってしまうと腰痛や体の不調につながってしまうのです。

ツボを押して流れを良くしてあげることで、滞りを解消し腰痛を軽減させることができるのです。

1ー2ー2、具体的な腰痛のツボ

「腰腿点(ようたいてん)」というツボが、手の甲にあり、腰痛に効くといわれています。 人差し指と中指の骨の間、小指と薬指の骨の間の、それぞれ手の甲側の真ん中を一日2~3 回、1~2分、親指と人差し指または爪楊枝の先でほぐすように刺激します。

「帯脈(たいみゃく)」というツボも、ウエストの両サイドにあります。親指で刺激します。

「命門(めいもん)」というツボが、ヘソの真後ろで背骨のラインにあり、両手の中指を背 中側に向けて重ね、30回押します。

「腎兪(じんゆ)」というツボが背骨のライン上「命門」の指2本、左右3~4cmのところに あり、親指で30回押します。

「志室(ししつ)」というツボが、背骨のライン上の「命門」から指4本、6~7cmのとこ ろ、「賢愈」から指2本外側にあり、親指で30回押します。

「崑崙(こんろん)」というツボが、くるぶしとアキレス腱の交差するところにあり、親指で押しながら他の指で支えます。

1ー3、冷却療法(アイシング)

ぎっくり腰など、急な腰痛にも使える方法です。ビニール袋に氷を入れ、手袋や手拭いで手 を保護しながら20分以内の時間で腰を冷やします。水は氷の4分の1の労、氷は細かいほど 肌に密着しやすくなるのでオススメです。

腰の熱がとれるまで繰り返します。ぎっくり腰は 冷やしますが、他の腰痛の場合は温めるのが良いといわれます。

1ー4、温熱療法(ホットパック)

家庭ででき、姿勢の悪さからくる肩こりなどにも使えます。ホットパッド、ホットパック、 保温・保冷パッドをレンジで温めて、患部に20分以内で当てます。

スポーツ疲労やぎっく り腰は冷やし、通常の腰痛は温めるのが良いとされています。

1ー5、ストレッチ

腰痛の予防には、腰回りの筋肉を柔らかくしておくことが大切といわれています。予防的に、日頃から積極的に開脚など行いましょう。

ただし、やりすぎは禁物、自分で気持ちが良 いと感じる程度(五回程度)が良いです。腰に痛みがある人は、中止ししてください。

1ー5ー1、ももの前を伸ばすストレッチ

1ー5ー2、ももの後ろを伸ばすストレッチ

1ー6、鍼・灸

一般的には、触診から痛みのポイントを探して鍼を刺したり、鍼を刺したまま数十分置いたり、低周波パルスで針に刺激を与えたりと様々なタイプがあります。

また、温灸などもあります。

1ー7、整体、カイロプラクティック

整体は筋肉をほぐす事が目的であり、カイロプラクティックは神経圧迫を改善する事が目的と言われています。

最近では境目は無いようです。また時間が長いから効果が出るというわけでもないようです。

1ー8、電気治療

腰椎椎間板ヘルニアや、ぎっくり腰は、患部を温めず冷やさなければいけないので、電気治療には向きません。

それ以外の筋肉が凝り固まってしまったような腰痛には、電気の温熱 で筋肉がほぐれるので向いています。低周波、マイクロ波、トリガープロなどがあり長期間継続して行うのが特徴です。

1ー9、超音波治療

超音波治療は、1秒間に1万~3万回の機械の振動で腰痛部位を温めて、血流改善などを促し治療する方法です。

1ー10、牽引療法

牽引療法は、腰痛部位の圧迫やゆがみを、脊椎を15分ほど引っ張ることで改善する治療方です。

整形外科や接骨院で見られますが、何回で良くなるなどの目安がない上に、牽引で 治ったというよりは自然に治ったといえる場合も多く、効果が分からない、効果の有無が不明という節もあります。

1ー11、注射

注射(神経ブロック等) 局所麻酔薬があり、神経ブロックなどの治療になります。

神経細胞で働き、神経の痛みの伝達を抑えて、鎮痛作用が期待できます。 頭痛やめまい、眠気、吐き気などが副作用としてあります。

1ー12、安静

ぎっくり腰は「魔女の一手」ともいわれており、原因どころか、治療法も特になく、安静が一番とされています。ゆっくり休み疲労をとるのが効果的です。

1ー13、手術

手術は、薬や運動療法などの保存療法が適用できない、医師の判断で重症といった場合にのみ行われるようです。急激な下肢の筋力低下、排尿障害や排便障害、脊椎の脱臼、感染症が 関わるなどの場合です。

1ー14、薬物療法

本来、腰痛などの痛みを治療する目的で開発されたのではなく、うつ病などの治療が目的で開発された薬を、その鎮痛効果から腰痛に用いることがあり、鎮痛補助薬と呼ばれています。

神経障害性疼痛などの慢性の痛みや激痛の場合、NSAIDsなどでは痛みがとれないといった 場合に鎮痛補助薬が使用されます。また、疼痛に保険適用は認められていません。

鎮痛補助薬にはどんなものがあるの? 抗うつ薬、抗てんかん薬、血管拡張薬、筋緊張弛緩薬、抗不整脈薬があります。

1ー15−1、ステロイド

ステロイドで、痛みに関わる酵素の働きを阻害して、鎮痛します。ステロイドは、副腎皮質 ホルモンを人工的に合成した薬剤で、副作用があります。

易感染性、骨粗鬆症、糖尿病、高 脂血症、高血圧、精神障害、消化管障害、副腎不全、満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心 性肥満、多毛などがあります。

1ー15ー2、神経ブロック療法(オピオイド)

オピオイドは、強力な鎮痛作用があり、医療用麻薬になります。脊髄から脳への痛みの伝達 を神経でブロックします。

がん治療や、他の薬剤で痛みがおさまらない場合など、使用が認められています。 また、吐き気・嘔吐、便秘、眠気といった副作用があります。 また、継続すると薬物依存を起こすこともあります。

1ー15、理学療法(リハビリテーション)

理学療法士の指導のもと、最新器具などを使用して、腰痛改善のための治療をします。

1ー16、認知行動療法・リエゾン療法

1ー16ー1、認知療法

行動日誌をつけるなどの方法で、「家族と話している間は痛みを忘れていた」、「自転車に乗っても大丈夫だった」など、「痛みがあってもできることがある」という方向に変えていきます。

1ー16ー2、行動療法

ストレッチやウォーキングなどから始め、少しずつ活動量を増やしていきます。

1ー16ー3、リエゾン療法

整形外科や心療内科・精神科など、複数の医師が連携(リエゾン)して、心身ともに治療を 行い、薬物療法や運動療法と認知行動療法などを併用します。

2、腰痛が起こる原因

2ー1、姿勢

猫背、中腰、前かがみ、ずっと座ったままや立ったままの同じ姿勢の継続

腰に負担のかかりやすい動作

背骨の変形、腰や背中の筋肉が緊張

運動不足で腰を支える筋力が弱い

寒さで筋肉が硬直し、神経も寒さで刺激される

2ー2、骨のズレ、筋肉疲労

骨や筋肉の障害、筋筋膜性腰痛、ぎっくり腰、腰痛症、椎間板症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症・すべり症、変形性腰椎症、変形性股関節症、脊椎側弯症、骨粗鬆症、強直性脊椎炎、リウマチ性多発筋痛症、化膿性脊椎炎、脊椎カリエス、脊髄腫瘍・脊椎腫瘍、坐骨神経痛、帯状疱疹ぎっくり腰(急性腰痛、椎間捻挫とも呼ばれます。)

2ー3、内蔵疲労

胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がん、胃下垂 肝硬変、肝臓がん、膵炎、膵臓がん、胆嚢炎、胆石症 腎盂腎炎、腎周囲炎、水腎症、腎梗塞、単純性腎嚢胞、腎静脈血栓症、腎下垂、尿路結石 腹部大動脈瘤、大腸がん、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がん、子宮頸管炎 その他(月経痛、月経困難症、月経不順、更年期障害)

2ー4、神経障害

ストレス、不安、うつなどの精神的・心理的要因

2ー5ストレス障害

心因性腰痛症

3、病気からくる腰痛もある

3ー1、消化器系

胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がん、胃下垂、肝硬変、肝臓がん、膵炎、膵臓がん、胆嚢炎、胆石症、腹部大動脈瘤、大腸がん

3ー2、泌尿器系

腎盂腎炎、腎周囲炎、水腎症、腎梗塞、単純性腎嚢胞、腎静脈血栓症、腎下垂、尿路結石

3ー3、婦人科系

子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がん、子宮頸管炎 その他(月経痛、月経困難症、月経不順、更年期障害)

3ー4、血管系

化膿性脊椎炎、脊椎カリエス、脊椎腫瘍

4、原因を特定する方法

4ー1、安静にしていても痛む場合

発熱、嘔吐、吐き気、悪寒、だるさ、腹痛、排尿・排便の異常、 血尿、痛みが1週間以上続いたりひどくなる、食後や空腹時に痛みがひどくなる場合は、血 管・脊椎系の病気が疑われるといわれます。例えば、腹部大動脈瘤、化膿性脊椎炎、脊椎カ リエス、脊椎腫瘍などの兆候です。

4ー2、内臓系疾患の場合

腰の上部が痛くなるといわれています。腎臓や膵臓の疾患の場合、背中を叩くと背の部分から腹の部分に突き上げるような痛みが起こるといわれています。

結石などはギックリ腰のように感じることもあるようです。

5、まとめ

腰痛の原因には様々なものがあり、完全に特定するのは難しいです。不安になる方もいるかもしれませんが、疲労が蓄積して腰痛になっている方もいるので、休養をとったり、ストレスを減らすことも重要です。最終的には専門の医療機関を受診することがいいでしょう。ぜひ、日頃、腰痛で気になっていることを見直されてみてはいかがでしょうか。