こんにちは、松戸整体院院長の清水です。
膝の痛みには、様々な原因が考えられます。
今回はよくある膝の痛みの原因ベスト8をご紹介します。
①変形性膝関節症(Osteoarthritis, OA)
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が徐々にすり減り、骨同士が直接擦れ合うことで痛みや炎症を引き起こします。
変形性膝関節症の原因は、加齢が主な要因ですが、肥満や過去の膝の怪我、膝の使い過ぎも原因になります。
変形性膝関節症の症状としては、
✅朝起きたときや長時間座った後に膝がこわばる
✅動かし始めに痛みが生じる
✅関節が腫れる、動かすたびに音がする(「クリック音」)
などがあります。
変形性膝関節症の治療は、
🔘体重管理
🔘物理療法
🔘鎮痛剤や抗炎症薬
🔘ヒアルロン酸注射
🔘人工膝関節置換術(膝の関節を人工のものに置き換える手術)
などがあります。
靭帯損傷(Ligament Injuries)
膝には主に4つの靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)があります。
これら4つのの靭帯が膝の安定性を保っています。
靭帯損傷の原因は、スポーツや事故による突然の方向転換や強い衝撃によって起こります。
靭帯損傷の種類としては、
前十字靭帯(ACL)損傷
サッカー、バスケットボールなどのスポーツで多く見られ、膝がねじれるような動作で損傷します。
後十字靭帯(PCL)損傷
後ろからの衝撃や、膝を強く打ったときに発生します。
靭帯損傷の症状としては、
✅損傷直後の激しい痛み、腫れ、
✅膝の不安定感(膝が外れそうな感じ)
✅歩行困難
などが挙げられます。
靭帯損傷の治療は、
🔘RICE療法(安静、アイシング、圧迫、挙上)
🔘手術
が必要です。
半月板損傷(Meniscus Tears)
半月板損傷は、膝関節内にある半月板(膝にかかる衝撃を吸収するクッション)が、捻る動作や急な方向転換、あるいは加齢による劣化で損傷します。
半月板損傷の症状は、
✅損傷直後の「ポップ」音
✅膝の痛みや腫れ、動かしにくさ
✅膝のロックや、引っかかり感
があります。
半月板損傷の治療は、
🔘RICE療法(軽度の場合)
🔘物理療法(軽度の場合)
🔘関節鏡視下手術(重度の場合)
があります。
膝蓋大腿痛症候群(Patellofemoral Pain Syndrome, PFPS)
膝蓋大腿痛症候群は、「ランナー膝」とも呼ばれ、膝蓋骨(膝のお皿)が大腿骨との間で、正常に動かないことで生じる痛みです。
膝蓋大腿痛症候群の症状は、
✅膝の前面に鈍い痛み
✅階段の上り下り
✅長時間の座位
などで、痛みが悪化します。
膝蓋大腿痛症候群の治療は、
🔘適切なストレッチ
🔘筋力トレーニング
🔘膝テーピング
などです。
滑液包炎(Bursitis)
膝の滑液包は、骨と腱や筋肉の間にある小さな袋で、摩擦を減らす役割を担っています。
滑液包炎は、この滑液包炎が、過度の使用や感染により炎症を起こすことを言います。
滑液包炎の症状は、
✅膝の前や内側に痛みや腫れ
✅患部の熱感
✅膝を動かすと痛みが増す
などです。
滑液包炎の治療は、
🔘安静
🔘アイシング
🔘抗炎症薬
🔘滑液包内の液体を排出する手術
などがあります。
痛風・偽痛風(Gout and Pseudogout)
痛風は、尿酸が体内で結晶化し、関節に蓄積されることで発症します。
偽痛風は、カルシウムピロリン酸という物質が関節に沈着することで起こります。
痛風と偽痛風の症状は、
✅急性の激しい痛み
✅発赤
✅腫れ(特に夜間や朝方に強くなることが多い)
などがあります。です。
痛風の治療は、
🔘尿酸値を下げる薬物療法
🔘食事管理
などがあります。
偽痛風の治療は、
🔘痛みや炎症を抑える
などです。
膝蓋腱炎(Patellar Tendinitis)
膝蓋腱炎は、「ジャンパー膝」としても知られ、膝蓋腱が過度のストレスや使い過ぎで炎症を起こします。
バスケットボールやバレーボール選手に多く見られます。
膝蓋腱炎の症状は、
✅膝の前面の痛み
✅膝蓋骨の下の痛み
✅階段の上り下り
✅ジャンプの後に痛みが増す
などです。
膝蓋腱炎の治療は、
🔘アイシング
🔘休養
🔘炎症を抑える薬物療法
🔘ストレッチや筋力トレーニング
🔘重症の場合は手術
になります。
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis)
関節リウマチは、自己免疫疾患であり、免疫システムが誤って体の関節を攻撃することで、膝関節に慢性的な炎症と痛みを引き起こします。
関節リウマチの症状は、
✅朝のこわばり
✅関節の腫れ
✅左右対称に痛み
✅疲労感や全身の倦怠感
などがあります。
関節リウマチの治療は、
🔘抗リウマチ薬(DMARDs)
🔘生物学的製剤
など、関節の破壊を防ぐことがメインとなります。
まとめ
膝の痛みは、原因によっては生活の質に大きく影響を与えることがあります。
膝の痛みはあるけど日常生活はできるので、治療をついつい後回しにしてしまう方もいますが、痛みが3ヶ月以上続く場合は、一度専門機関に診てもらうことをお勧めします。