緊張型頭痛についてのまとめ

こんにちは、松戸整体院の清水です。

今回は緊張型頭痛(Tension-Type Headache, TTH)についてです。

緊張型頭痛は、頭痛の中で最も一般的なタイプで、多くの人が一度は経験する頭痛です。

この頭痛は、ストレスや筋肉の緊張が主な原因で、日常生活に広く影響を与える可能性があります。

緊張型頭痛の分類と特徴

緊張型頭痛は、その発症頻度と持続時間に応じて、以下の2つに分類されます。

エピソード型緊張型頭痛(Episodic Tension-Type Headache)

エピソード型緊張型頭痛は、1か月に15日未満の頻度で発生します。

頭痛は30分から数時間、場合によっては数日間続くことがあります。

エピソード型緊張型頭痛の特徴は、軽度から中程度の痛みで、頭全体が締め付けられるような感覚や、圧迫感を伴います。

痛みは片側ではなく、両側に感じることが一般的です。

慢性緊張型頭痛(Chronic Tension-Type Headache)

慢性緊張型頭痛は、1か月に15日以上、6か月以上続くことがあります。

ほぼ毎日のように痛みが続き、痛みの程度は軽度から中程度ですが、慢性的に持続するため、生活の質に大きく影響を与えることがあります。

慢性緊張型頭痛の特徴は、頭全体に鈍い痛みが広がり、特に朝から始まることが多いです。

慢性的な肩こりや首のこりを伴うことが一般的で、痛みが日常生活に支障をきたす場合があります。

緊張型頭痛の原因とメカニズム

緊張型頭痛の主な原因は、以下の5つです。

筋肉の緊張

頭痛は、頭や首、肩の筋肉が過剰に緊張することで発生します。

デスクワークや長時間のスマートフォンの使用などで、首や肩の筋肉が硬くなり、これが痛みの原因となります。

ストレスと心理的要因

日常生活での精神的なストレスが、筋肉の緊張を引き起こす主要な原因となります。ストレスが蓄積すると、

交感神経が優位になり、筋肉の緊張を引き起こします。

また不安や抑うつ状態が続くと、筋肉が硬直しやすくなり、これが頭痛を引き起こす要因となります。

心理的な負担が長期にわたると、頭痛が慢性化するリスクが高まります。

姿勢の悪さ

長時間のデスクワークや、パソコン、スマートフォンの使用により、首や肩の筋肉に負担がかかります。

特に、頭を前に突き出した姿勢(テキストネック)や猫背が、筋肉の緊張を引き起こし、頭痛の原因となります。

睡眠不足と疲労

十分な睡眠が取れていないと、体全体がリラックスできず、筋肉の緊張が続くことになります。

これが頭痛の原因となります。

また、睡眠の質が悪い場合も、同様に頭痛が発生しやすくなります。

疲労の蓄積も頭痛の原因になります。

日常生活での肉体的、精神的な疲労が蓄積すると、筋肉が硬直しやすくなり、これが頭痛を引き起こします。

その他の要因

パソコンやスマートフォンの長時間使用により、目の筋肉が疲労し、これが頭痛の引き金となることがあります。

噛み合わせも頭痛の原因になります。

歯ぎしりや、噛み合わせの悪さが、頭部や首の筋肉に影響を与え、緊張型頭痛を引き起こします。

緊張型頭痛の治療法

緊張型頭痛の治療は、以下の治療法が一般的です。

鎮痛薬

一般的な市販の鎮痛薬(アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリンなど)が痛みの緩和に使用されます。

ただし、頻繁に使用すると薬物乱用頭痛のリスクがあるため、使用には注意が必要です。

筋弛緩薬

筋肉の緊張を緩和するために、筋弛緩薬が処方されることがあります。

これにより、頭痛が軽減される場合があります。

抗うつ薬

緊張型頭痛が慢性的であり、ストレスやうつ状態が関与している場合、低用量の抗うつ薬が処方されることがあります。

これにより、頭痛の頻度や強度が軽減されることがあります。

抗不安薬

緊張型頭痛がストレスや不安に関連している場合、抗不安薬が処方されることがあります。

これにより、心身のリラクゼーションが促進され、頭痛が軽減されます。

物理療法

理学療法士によるストレッチや筋肉のマッサージ、温熱療法が効果的です。

これにより、筋肉の緊張が緩和され、血流が促進されます。

姿勢改善

不良姿勢が頭痛の原因である場合、姿勢を改善することが重要です。

特にデスクワークやスマートフォン使用時の姿勢に気をつけ、定期的に休憩を取り、筋肉の緊張をほぐすことが必要です。

リラクゼーション法

瞑想、深呼吸、ヨガなどのリラクゼーション法は、ストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。

これにより、頭痛の予防や軽減が期待できます。

バイオフィードバック

バイオフィードバックは、身体の生理的な反応をモニタリングし、リラクゼーションを促進する技術です。

これにより、筋肉の緊張をコントロールし、頭痛を予防することができます。

鍼治療

鍼治療は、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善するために効果的であるとされています。

鍼治療は、緊張型頭痛の症状を軽減するために使用されることがあります。

運動

適度な運動は、筋肉の緊張を和らげ、ストレスを軽減するため、緊張型頭痛の予防に効果的です。

ウォーキングやストレッチ、ヨガなどを日常的に取り入れることが推奨されます。

ストレス管理

ストレスは緊張型頭痛の主要な原因の一つです。

ストレスを管理するための方法(リラクゼーション、趣味、社交活動など)を見つけ、日常生活に取り入れることが重要です。

睡眠

質の良い睡眠を確保することは、緊張型頭痛の予防に重要です。

睡眠不足や不規則な睡眠パターンは、頭痛のリスクを高めるため、規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。

食生活の見直し

食事のバランスを整え、カフェインやアルコールの過剰摂取を避けることが推奨されます。

また、食事を抜かないようにし、血糖値の変動を避けることが重要です。

緊張型頭痛の予防法

緊張型頭痛は、セルフケアを通じて予防し、緩和することが可能です。

温湿布や温熱療法

首や肩、後頭部に温湿布を当てることで、筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減できます。

温かいシャワーや入浴も効果的です。

ストレッチ

首や肩、背中の筋肉をほぐすために、ストレッチを行いましょう。

定期的に体を動かすことで、筋肉の緊張を防ぐことができます。

深呼吸と瞑想

ストレスを感じたときに、深呼吸をしてリラックスしましょう。

ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと吐き出すことで、心身ともにリラックスできます。瞑想も効果的です。

定期的な休息

長時間のデスクワークやパソコン作業の合間に、定期的に休憩を取り、目を閉じてリラックスする時間を持ちましょう。

これにより、目の疲れや筋肉の緊張を防ぐことができます。

緊張型頭痛の合併症と注意点

緊張型頭痛は通常、命に関わるものではありませんが、以下の点に注意が必要です。

慢性化のリスク

緊張型頭痛が慢性化すると、生活の質に大きな影響を与える可能性があります。

慢性的な頭痛は、集中力の低下や疲労感を引き起こし、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。

うつ病や不安障害

緊張型頭痛が長期間続くと、うつ病や不安障害を引き起こす可能性があります。

これらの精神的な問題が頭痛をさらに悪化させることがあるため、早期に適切な対処が必要です。

薬物乱用頭痛

鎮痛薬の頻繁な使用により、薬物乱用頭痛を引き起こすリスクがあります。

痛みを和らげるために薬を過剰に使用すると、逆に頭痛が悪化することがあるため、薬の使用には注意が必要です。

医療機関への受診が必要な場合

緊張型頭痛は通常、セルフケアや非薬物療法で対処可能ですが、以下のような症状がある場合は、医療機関を受診することが重要です。

頭痛が突然激しくなった場合

今までに経験したことのないような強い頭痛が突然発生した場合、すぐに医師に相談する必要があります。

これは、重大な疾患の兆候である可能性があります。

頭痛とともに視覚障害や麻痺が現れた場合

頭痛に加えて、視覚障害、言語障害、麻痺、意識障害が現れる場合は、直ちに医療機関を受診してください。

これは脳卒中や他の深刻な状態を示している可能性があります。

頭痛が数日以上続き、薬が効かない場合

頭痛が数日以上続き、通常の鎮痛薬が効果を示さない場合、原因を特定するために専門医の診察を受けることが重要です。

頭部への外傷後に発生した頭痛

頭部に外傷を受けた後に頭痛が発生した場合、脳震盪や他の頭部の損傷が原因である可能性があるため、医療機関での診察が必要です。

まとめ

緊張型頭痛は非常に一般的で、多くの人が日常的に経験する頭痛ですが、その原因と症状は個々によって異なります。

適切な治療とセルフケアを行うことで、頭痛の頻度や強度を効果的にコントロールすることが可能です。

特に、ストレス管理や姿勢の改善、適度な運動といった生活習慣の見直しが重要です。

症状が続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、早めに医師に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。

ABOUTこの記事をかいた人

千葉県松戸市でプライベート整体サロン松戸整体院を運営。 痛くなく短時間で終わる『AS療法』をメインに活動中。 元シンガポールプロサッカー選手の経験を活かし、体の痛みや痺れの緩和方法や、正しい体の動かし方による怪我予防、パフォーマンスUPなどのアドバイスが得意。