薬は対処療法
起立性調節障害になった場合、病院に行くと改善方法として、薬を処方されます。
では、その薬を飲めば本当に起立性調節障害が良くなるのか?
答えは、治る人もいれば治らない人もいるです。
なぜはっきりできないのか?
それは薬は対処療法だからです。
対処療法と言われてもピンとこない方もいると思うので、詳しく説明していきます。
起立性調節障害と自律神経の関係
起立性調節障害と薬の関係を話す前に、起立性調節障害は自律神経の乱れが関わっていることを理解する必要があります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれが環境や局面により、適した神経が動きます。
例えば、交感神経が動けば、血圧上昇、心拍促進、浅く早い呼吸、血行が悪くなる、筋肉の萎縮、体温低、胃腸抑制、免疫力・回復力低下しやすくなります。
副交感神経が動けば、血圧下昇、心拍緩徐、深くゆっくりな呼吸、血行が良くなる、筋肉の弛緩、体温高、胃腸促進、免疫力・回復力が高まりやすくなります。
起立性調節障害では、自律神経が乱れて、交感神経が動きすぎることで、様々な症状を引き起こすと言われています。
薬を飲めば治るというわけではない
起立性調節障害の方がよく飲んでいる薬の代表的なものが、血圧を上げる薬です。
血圧を上げると、交感神経が動きます。
しかし、起立性調節障害は交感神経が動きすぎることも原因と一つと言われています。
血圧を上げるために薬を飲むことで交感神経が活発になり、その影響でさらに交感神経が優位になり、睡眠の質の低下や頭痛、腹痛になりやすくなる場合あります。
ですので、薬を飲めば治るというわけではありません。
もちろん、薬を飲んで症状が改善できればそれはいいですが、改善しないのに薬を飲み続けると、かえって体にマイナスの影響を及ぼす場合もあるので気を付ける必要があります。
その場合は、薬を飲み始めてからの体の状態をメモしておくといいでしょう。
そうすることで、薬が自分には合っているのか、いないのかを客観的に判断することができます。
まとめ
薬は症状を抑えることが目的で処方されます。
ですので、抑える=治るではありません。
薬は飲んで、症状が改善される人、されない人が出てきます。
症状が改善されない場合で、長期間薬を服用する方は、副作用が出ているのか、出ていないのかをチェックするといいでしょう。
薬を飲む前と飲んだ後の状態を意識しつつ、副作用が出にくい、自分にあった薬を服用することを心がけると良いでしょう。
本日は、「起立性調節障害になった場合の薬との向き合い方」について、お話したいと思います。