メンタルは弱い訳ではない
結論から言うと、起立性調節障害の子供は、メンタルが弱い訳ではありません。
メンタルいが弱いから起立性調節障害になる訳ではありません。
「なぜメンタルが弱い訳でないと言い切れるのか?」その理由について、詳しくご説明していきます。
学校に行ける子と行けない子の違いとは?
そもそもの話ですが、学校に行きたくないと言う気持ちは、誰でもあります。
本当の問題は、「学校に行きたくないと思っていても学校に行ける子と、行けない子の差は何なのか?」になります。
その違いは、学校に行ける子は、行きたくないと言う気持ちを、跳ね返せる体をしています。
起立性調節障害の子は、行きたくないと言う気持ちを跳ね返せる体ではないのです。
気持ちが負けているのではなく、体が負けている
ですので、メンタルが弱いから学校に行けないのではなく、体が問題なので、体から解決していく必要があります。
もちろん、体調が悪いので、気持ちが弱くなっている部分はあると思います。
例えば、熱が出ている時に、気合だと言われても、なかなか気合が入りにくいのと一緒です。
ですので、専門医の先生が、「気持ちを強く持とう」とアドバイスをくれますが、体が弱っている状態で、気持ちを強く持つことは難しいです。
メンタルが強すぎても起立性調節障害になる
またメンタルが強すぎても、起立性調節障害になる場合もあります。
むしろ最近は、その方が多い傾向にあるかもしれません。
メンタルが強いせいで、色々なことを我慢し、その影響で体が弱り、起立性調節障害を発症します。
ですので必ずしも、メンタルを強くすれば、学校に行けるというわけではありません。
考え方を少し違う角度から考える
メンタルが問題でないことは理解したが、「ではどうすればいいのか?」と思う方もいるでしょう。
どうすれば良いかというと、「受け止め方や物事の解釈、見る角度などを変える」ことをすると良いです。
もちろん、自律神経の乱れや体の問題は、ちゃんと解決しないといけません。
その上で、物事の解釈を変えることで、体の負担を軽減できます。
「①物事の解釈➡︎②我慢&➡︎③体の不調➡︎④メンタルの不安定➡︎⑤発症」
このような流れで起立性調節障害が発症したとしましょう。
例を上げるなら、①先生に期待されているので、私が頑張らないといけないと気負い、②辛くても部活を頑張り、③いつしか我慢の限界に達し体の不調が起きて、④そのせいでメンタルが不安定になり、⑤起立性調節障害を発症したとします。
この場合、一番最初の「物事の解釈」少し工夫することで、我慢する量も減り、結果的に体の不調も改善されます。
起立性調節障害の方で多いのが、真面目な方や我慢強い方です。
とても真面目や素晴らしい人間性を持っている反面、ほんの少しの解釈のズレが、自分を攻撃してしまい、体を不調にさせてしまうのです。
ですので、自分を責めるような解釈をしている方は、自分を責めすぎないようにする。
いつも我慢して自分を表現でいない方は、自分を表現してストレスを溜めないようにする。
などして、物事の解釈の仕方を変えるようにすると良いでしょう。
まとめ
まとめると、起立性調節障害はメンタルが弱いからなるわけではありません。
思春期の時期に学校に行きたくなと思うことは、正常なことです。
問題は、体が嫌なことを跳ね返すだけのパワーが無いことです。
パワーを取り戻すためには、物事の解釈のベクトルを自分に向けないようにすること。
そうすることで、体の負担を軽減し、健康な学校に行ける体を手に入れることができます。
学校に行けない、メンタルが弱いと悩んでいる起立性調節障害の方は、参考にして頂けると嬉しいです。
本日は、「起立性調節障害の子供は、本当にメンタルが弱いのか?」について、お話したいと思います。