学校の勉強は後回しにする
起立性調節障害になった場合、学校の勉強は後回しにすることをお勧めします。
「いきなり何を言っているんだ」と思う方もいるので、詳しく理由をご説明していきます。
学校の勉強を後回しにする理由
起立性調節障害は、血圧が上がらないので、脳へ血流が行きにくくなります。
血液には栄養や酸素などが含まれます。
血液が行きにくいということは、脳が栄養不足になりやすいということです。
ですので、その状態で勉強しても、結果が出にくくなります。
例えば、健康な状態で勉強すると、10の情報量を8処理でき、疲労が3溜まるとします。
起立性調節障害の場合ですと、10の情報量を3処理でき、疲労が8溜まります。
何が言いたいのかというと、勉強した量と理解できた量と体に負担がかかる割合が合っていないのです。
同じ量勉強しても脳に栄養が行きにくので、覚えも悪くなり、さらには体にかかる負担も高い。
これでは勉強するだけ体調も悪くなり、自分への自信も無くなります。
だから、学校の勉強は後回しにした方が良いと言えるのです。
成績や進学はどうすればいいのか?
とはいえ、勉強を後回しにすると、進学できないリスクや成績が下がるなどのデメリットもあります。
解決方法としては、起立性調節障害の症状度合いに応じて、勉強量や内容を変えることです。
症状がひどい場合は、勉強せずに回復に務めることです。
この状態で勉強しても、体の負担になるだけです。
保健室でも良いので、学校に行ける活力が出る状態になったら、時間制限を決めて勉強を開始すると良いでしょう。
ここで一気にしてしまうと、また反動が出て来るので、少しづつ体を慣らすイメージで徐々に勉強時間や量を増やしていくことです。
大事なことは中途半端にしないことです。
勉強をやって、体調が悪くなっての繰り返しでは、モチベーションが下がります。
ですので、ある程度回復するまでは、治療に専念して、そこから徐々に勉強量を増やしていくことをお勧めします。
まとめ
まとめると、起立性調節障害になった場合は、学校の勉強は後回しにすること。
なぜなら、起立性調節障害は、血圧が上がらないので、脳への血流量が十分に行われないため。
その状態で勉強しても結果が出にくく、体の負担もいつも以上にかかる。
とはいえ、勉強しないといけない時期でもあるので、起立性調節障害の回復状態を見て、徐々に勉強時間を増やしていくことです。
焦って体に負担をかけすぎると、かえって起立性調節障害を長引かせることになります。
ですので、段階を踏んで治療と勉強のバランスをうまく保つことをお勧めします。
本日は、「起立性調節障害になった場合の勉強との向き合い方」について、お話したいと思います。